「緊急でご対応をお願いしたい。」と切羽詰まった様子でご来所されました。お話を伺うと、「粗暴な性格の夫が保育園児の子どもを連れて家を出て行ってしまった。夫は今まで子どもに無関心で、子どもの世話などしたことがない。子どものことなど考えず、しつけと称して虐待するかもしれない。どうにかして子どもを取り戻して欲しい。」とのご相談でした。

ご依頼を受けてすぐに、裁判所に対して、緊急に子どもの監護者をご依頼者様と決めて、夫に対して子どもをご依頼者様に引き渡すよう命じるよう申立てをしました。夫は全面的に争い、むしろご依頼者様の方が虐待をしていたなどと事実無根の主張をしましたが、弁護士による弁護活動、裁判所への働きかけに努めた結果、裁判所からもそのような事実は確認できないとの判断が得られました。さらに、裁判所側の調査の結果、こちらが主張してきたとおり、今までメインで育児をしていたのはご依頼者様であり、その育児が適切であったこと、他方で別居後の夫による監護には不適切な点が見受けられること等が認められ、ご依頼者様をお子様の監護者とする判断を獲得しました。こうして、お子様をご依頼者様の元に無事にお返しすることが叶いました。