この事例の依頼主
40代 女性
相談前の状況
相談者様は、夫と婚姻後、次第に夫婦関係がうまくいかなくなり、別居してすぐお子様を出産されました。その後、お子様のために夫婦関係の修復を図ろうと円満調停を申し立てたところ、話し合いの中で修復は難しいとの判断となり、離婚調停を進めることにしましたが、夫が調停に出頭しなかったため不成立となりました。さらに、夫と音信不通の状態が続き、所在不明となったことから、保育園入園の手続きが滞り、母子家庭の認定も受けられない中で5年程経過してしまい、どのようにすれば離婚できるのか途方に暮れておられました。弁護士から、本籍地を変更していなければ戸籍の附票によって現在の住所を特定できる可能性があることをお伝えしました。また、調停や訴訟にした場合、相手方が出頭しない可能性があり、さらに時間を要することから、まず交渉において離婚を成立させることをご提案し、ご依頼頂くことになりました。
解決への流れ
まず所在不明となっている夫の所在を調査した上で、夫が居住する住所を明らかにしました。そして、相談者様が離婚を強く求めていること、離婚の条件を協議し、合意書等を作成した上で協議離婚を希望する旨の通知を送付致しました。その後、夫より弁護士からの書面に対する連絡があった事から交渉を継続して進める事ができました。そして、弁護士が介入したことにより、相手方との交渉がスムーズに進み、相談者様が希望する離婚条件で受任からわずか2か月で協議離婚の成立に至りました。
今回の事案のように相手方がなかなか離婚に応じないことから、数年にわたり離婚の悩みを抱えられている方は多くいらっしゃいます。当事者間では話があまり進展しないことも、弁護士が介入することで協議がスムーズに進むことはよくあります。交渉において、できるだけ自身に有利な条件で協議離婚を成立させることは、ご相談者様にとっては一番負担の少ないかたちではないかと考えます。離婚交渉にお悩みの方はぜひ当事務所にご相談下さい。