この事例の依頼主
60代 男性
相談前の状況
父が経営する個人事業を手伝っているときの多額の借金がある方でした。ご本人はあくまでも従業員でした。体調不良により収入もないため、自己破産の申し立てを行うことになりました。
解決への流れ
ご本人自身は、個人事業者ではないため、それらを書類等から裁判所に説明することが重要でした。そのため、帳簿を提出し、実態を把握し、詳しく説明するよう努めました。なかなか、ご本人では、書類の整理が難しかったため、関係機関の協力も得て、一つ一つ丁寧に書類の整理をしていきました。裁判所に納める費用が余分にかかる可能性があり、そうすると破産が難しくなる事案でしたが、無事、簡易な手続きで破産が認められました。
破産事件を受任する弁護士として重要なのは、誠実かつ適切に書類を提出し、事実関係を説明し、裁判所になるべく簡易な手続で破産を認めてもらうことだと思います(ただし、もともと難しい事案もあります。)。そのため、最初は準備に苦労することにはなりますが、そこを頑張れるかが他の弁護士との違いの見せ所だと考えています。