この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
夫は末期癌で余命宣告もされていた。夫婦で自営業をしており、子供はない。自宅兼店舗は夫名義。預貯金はほとんどないが夫名義。夫が亡くなると、夫の兄弟にも遺産が行ってしまうという状況。
解決への流れ
相談が来ていた事案ではなく、偶然この状況を知った。妻に全部譲るという遺言を残さないまま亡くなると法定相続分が兄弟に行くことになり、預貯金が沢山あるわけではない現状では、奥さんがものすごく困る状況になるだろうという説明をし、遺言を書くべきだと助言。すべて妻に譲るという自筆遺言の記載を手伝った。遺言作成2日後に亡くなったので、家庭裁判所の検認手続きなどもすべてして、夫婦財産をすべて妻に相続させることができた。
子供がいない夫婦で一方が末期癌であるという話を聞いて、すぐに強く遺言をきちんと書かないと困ることになると助言したものの、本人は自分はまだしなないと思いたいのか、なかなか話を進めようとしませんでした。妻が強く言えない状況だったので、弁護士の立場からきちんと法的なリスクを説明して納得してもらえたのが良かったと思っています。