この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
依頼者には、長年にわたり痴呆症を患っていたお母さんがいました。お母さんは、依頼者のお兄さんと同居していたのですが、お母さんの預金通帳を管理していることをいいことに、預金を引き出し、浪費している可能性がありました。依頼者は、お兄さんに、預金通帳を開示するように要求しましたが、一向に開示してくれなかったため、弁護士に相談することになりました。
解決への流れ
私が代理人に選任された後、各金融機関からお母さんの預金通帳の履歴を取り寄せ、不当に使い込んだと思われる金員の返還を求める訴訟を提起しました。すると、お兄さんから、使い込んだ金員を変換してくれるという申し出があったため、和解が成立しました。
よく「預金通帳を見せてもらえない」という相談をうけることがあります。このようなときは、当事者間で協議を進めること、円満に解決することはほぼ不可能です。だから、早急に、弁護士に依頼するなどして、迅速に行動することが必要です。