犯罪・刑事事件の解決事例
#養育費

養育費支払交渉で、調停等の法的制度を使わず、相手方の請求金額より75%の減額を実現

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我妻 耕平 弁護士が解決
所属事務所虎ノ門法律経済事務所川崎支店
所在地神奈川県 川崎市幸区

この事例の依頼主

40代 男性

相談前の状況

依頼者は男性であり,過去に離婚した女性から,これまで請求されていなかった養育費を,離婚時に遡って支払うよう請求がある。依頼者だけではなく,親族や職場に対しても相手方女性から連絡があったため,困り果てて来所。具体的な請求内容は、離婚後支払ってこなかった養育費の一括支払い(500万円程度)と、将来分の養育費の取り決めと支払い。相談で示した方針と説明内容に満足していただき,受任することになる。

解決への流れ

相手方女性が親族や職場に対して断続的に連絡を取り続け,依頼者に対する侮辱や名誉棄損的発言も行うようになっていたため,受任後、早急に相手方女性に連絡を取り,以後は弁護士が窓口になる旨と,依頼者の親族や職場に対して今後は連絡を行わないことの要求と,養育費支払いについての交渉を行う。相手方に対して,依頼者も再婚し,新しい妻とその間に二人の子供がいてその扶養をしなければならないことを説明し,標準的算定方式による具体的な養育費の計算(離婚後,養育費支払義務者に扶養家族が増えた場合)結果を示した上で,粘り強く交渉した。その結果,過去の養育費支払い請求については100%減額,将来分についても,当初の請求金額より75%減額した金額(月3万円程)にて合意を成立させる。依頼者の予想を上回る結果となり,「対応,期間,結果」どれをとっても満足ですとのお言葉をいただく。

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我妻 耕平 弁護士からのコメント

離婚後に再婚する等,家族構成が変わった場合における養育費の計算が必要になる事案です。この場合,単純に養育費の算定表に当てはめるだけでは養育費の金額は導かれません。適切な算定と対応を行うには,養育費に関するきちんとした理解と計算が必要になります。本件では,私の方で導いた計算結果及び実際の実務の運用を踏まえた上,①当事者間の感情的な対立を深めないように、相手方との関係性作りに配慮すること②何より誠実に交渉すること。③こちらの要望を伝えるタイミング、切り出し方、話し方に配慮すること。に注意して交渉することにより,比較的穏便な形で協議を進めることができました。当事者の期待を上回る結果を実現することができ,また相手方との関係も良好に保つことができました。私は常時多数の男女トラブルの案件を取り扱っておりますが,その中でも非常に上手く事件処理ができた事案の一つです。