この事例の依頼主
50代
相談前の状況
依頼者は,自転車に乗って横断歩道を横断中,一時停止無視の自動車と衝突し,膝の半月板損傷の怪我を負いました。治療をしておりましたが,相手方保険会社から一括対応の打ち切りを告げられ,治療の終了を強く促されたため,相談にいらっしゃいました。
解決への流れ
まずは,きっちり治療を続けてもらい,本人の希望と主治医の意見の元で症状固定としました。最初の申立では神経症状として後遺障害14級9号の認定だったのですが,改めて主治医に意見書を書いて頂き,異議申立をした結果,12級13号の認定となりました。この件では,さらに,休業損害についても,相手方保険会社と対立しましたが,カルテに記載された依頼者の残存症状に基づいて就労不能であることを主張した結果,ほぼ,当方の主張通りに休業損害を認定して頂きました。
今回は,異議申立が無事認められておりますが,きちんと後遺障害が認定されるためには,本人が治療段階で,主治医に対して,その時点における痛みや不具合等をできるだけ詳細に伝えてカルテに残して貰うことが大事です。この件では,症状固定前にご相談頂けたことは良かったと思います。何より,意見書を丁寧に書いて下さった主治医の先生に感謝です。