この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
この事件では、当初、家庭裁判所は会わせる必要はないとの審判をしていました。しかし、当方が抗告をし、東京高等裁判所が事件を新潟家裁に差し戻していたものです。母親は、子どもが父親に嫌悪感を示していると主張し、面会を拒否していました。
解決への流れ
差し戻し後、家庭裁判所で試行的な面会を実施しましたが、特に嫌悪しているような様子も見えませんでした。そのような状況なども踏まえ、2012年7月30日、新潟家庭裁判所は面会を命ずる審判を出したのです。
DVなどの事情がなくとも、離婚後、夫婦間の感情的対立の中で母親が子どもを父親に会わせようとしない事例はままあります。しかし、子どもが父親に会うのは子どもの権利でもあります。そうすると、今回の審判は当たり前の内容ではありますが、一旦なされた家庭裁判所の決定をひっくり返すことは珍しいため、依頼者の同意を得て紹介させていただきました。